村山 賢太 鈴木 優
村山 賢太 鈴木 優

INTERVIEW

一休の社員インタビュー

データサイエンスの
専門性は
「人の力」に
支えられてこそ。

データサイエンス部

村山 賢太

データサイエンス部

鈴木 優

01.

ジョインした理由

自身の得意分野や
興味関心を発揮できる場所

鈴木 優

村山:私は決して技術に強いタイプのエンジニアではないと思います。学生時代はサービスデザインやWebデザインを学んでいました。その経験を活かして、前職ではエンジニアリングだけでなくユーザーインタビュー、アンケート設計、顧客分析等に自発的に取り組んできました。その他にも社内の新規事業の事業責任者やベトナムでエンジニアのチームビルディングなどエンジニアリングの枠外のことも多く経験してきました。
一休へ転職を考えていたとき、一休はギフト事業に再度注力することが決まり、スピード感を持って開発できる体制を整えている最中でした。新しいことに挑戦したいという想いと、前職で培ったスタートアップ系の経験やスキルセットを活かせるという点がマッチして入社しました。
その後、営業のオートメーションツールの開発担当として現在の部署に異動してきました。データサイエンス部の業務は、自らもデータサイエンティストの社長やマーケターと、お客様の課題に対してどのようにアプローチするかをディスカッションし、解決策を自分たちで考えて実装していくことを基本としています。あらかじめ仕様が決まっていて、考える領域が少ない会社もあるようですが、一休は真逆です。様々な事に取り組んできた経験が活かせていると感じます。

鈴木:学生時代は工学部の卒論でデータ分析を扱い、米国での修士留学で情報技術の学際的な研究に取り組みました。新卒で大手外資企業にデータサイエンティストとして入社し、アナリティクスやデータサイエンスの実務に取り組みました。そこでの業務は大手企業相手の開発が中心で、流通上のコストなどさまざまな課題をデータサイエンスの手法で解決に導くことでした。データ分析を扱うならばより人間の行動心理に触れられそうな一般消費者向けのサービスに携わりたかったことが動機となって、転職することにしました。
一休を選んだのは、ホテルやレストランなどを選択する消費者心理が面白そうだったから。また、面接で話をしているうちに、データが蓄積されているうえ、会社としてデータサイエンス分野の業務に取り組む体制が整っているなと感じました。

村山 賢太

02.

仕事の内容

データサイエンスの
環境を自ら創る

村山 賢太

村山:データサイエンス部の業務範囲は大きく3つに分かれます。①分析用データを集約するDWHやETLフローの運用・改善に携わる「データエンジニアリング」、②内製のマーケティングツールや営業さんの業務支援を行うアプリケーションの運用・改善を行う「アプリケーション」、③機械学習や自然言語処理等を使ってユーザーサービスを改善する「データサイエンス」です。
マーケティングや営業の現場でデータ活用が重視される一休にとって、始業時間までに分析できるデータを揃えることが大事で、データ輸送の安定化に向けて日々改善を行っています。また、マーケティングオートメーションツールの配信基盤の改善も行っています。
最近では部のメンバーが社内で初めて表彰され、データサイエンス部の成果が目に見えて結実してきました。

鈴木:私の役割は機械学習による一休のサービスの最適化です。いま扱っている案件は一休レストランのリマーケティングです。サイトを訪れたものの予約をしなかったユーザーへのクーポン配布や、サイトを閲覧中のユーザーへのクーポンの発行について、効果の見込める配布対象の選定やタイミングの算出を行っています。
入社してまだ3か月なので取り組んでいる施策はこの2つのみですが、機械学習にはほかにもさまざまな分野や手法があります。今後は会社全体の戦略に応じて、他の案件にも機械学習の手法を応用していく予定です。
また、兼務担当者のサポートや採用活動も行っています。機械学習の専任は私一人しかおらず、一休に適した人員をいかに獲得するか、というのも業務上の課題です。テクニカルな問題や好奇心よりも、企業の課題を重視し、他の部署とスムーズなコミュニケーションができるエンジニアを求めています。

鈴木 優

03.

今後のビジョン

チームの力を活かし
各々の専門性を発揮する

村山 賢太 鈴木 優
村山 賢太 鈴木 優

村山:今後はマーケティング部と協力しながらお客様の課題を解決していくスピードを上げていきたいと考えています。
そのためにはチームのメンバーがいちばんそれぞれ得意なことでお客様に対して価値を提供することが大事だと思います。複数の技術分野を横断して取り組むことも多いですが、仲間も少しずつ増えてきて専業体制も構築できてきており、担当業務に集中して取り組めるようになってきました。それでもまだまだ一人で一つのプロジェクトを担当していることが多いので、技術的な壁に当たってしまったり、良い解決方法が思い浮かばなかったりします。チームメンバーと一緒にディスカッションしながら課題を解決し、スムーズにプロジェクトを推進できるようにする必要があると感じています。
もうすぐ部ができて2年。これらの取り組みを通じて、会社にインパクトを与えられる事業の実現にチャレンジしたいと考えています。

鈴木:データサイエンティストとしては、業務を通じて一休のユーザーの特性、ホテルやレストランの特徴についての理解を深め、課題や案件の背景に共通点を見出していきたいと思っています。直感的にですが、共通点をつかむことができれば、より多くの課題の解決につながるのではないかと考えています。
一休はホテルやレストランなど身近な商材を扱っていますが、ユーザーのデータは自分の日常生活とはかけ離れた内容であることもあります。たとえば、とあるヘビーユーザーはホテルを目的に旅をし、一休のサービスに年間100万円以上使っていたりします。そういった感覚や心理を理解していくことで見えてくるものがあるのではないでしょうか。
いまや機械学習のテクニカルな知識はコモデティ化しています。そのため、データサイエンティストが取り組むべきは、自社のサービスやデータの特性を深く理解していくことだと思っています。